マインドフルネスの活かし方

幸せになるには、お金よりも心を変えることが大事です

第8章 実践編 食べる瞑想

time 2019/06/13

第8章 実践編 食べる瞑想

日常生活でマインドフルネスを 「食べる瞑想」

皆さんは普段どのような食べ方をしていますか。

  • とにかく時間がないので急いで食べる。
  • テレビや新聞を見ながら
  • 家族や友人たちと
  • 体にエネルギーや栄養を付けるために食べる
  • ただ空腹を満たすため

まあ、こんなところでしょう。

ところで有名シェフの居る、高級レストランで高価な料理を食べる時はどうでしょう。この時は食材や味付けなど、ゆっくりと吟味しながら食べると思います。

これを普段の生活でやってみましょう。

レーズン・エクササイズ

このブログの『第1章『マインドフルネス』の歴史 その1 マインドフルネスとは何?』に出てくる、ジョン・カバット・ジン博士の「マインドフルネスストレス低減法(Mindfulness-based Stress Reduction, MBSR)プログラム」の最初に干しブドウを食べる「レーズン・エクササイズ」が行われます。

別にレーズンでなくとも、イチゴや小さく切った果物、ナッツ類、小粒のチョコレートやクッキーなど一口で食べられるものなら、何でも構いません。

ここではレーズンを使った「食べる瞑想」を説明します。

1.よく観察する

これから食べるレーズンを見て、初めて食べるように、色や形、においなどをゆっくりと観察します。

更に食べたときの味や歯ごたえなど、想像している心の動きにも気を配ります。

2.手に取って、口に運ぶまでの動きに注意を払います

レーズンを一粒指でつまんで、つまんだ時の手触りを感じます。そして、手の動きに注意を払いながらユックリと鼻の所にもってきて、匂いをかいでみます。眼の近くまでもって来て、さらに詳しく見てみましょう。

3.口に入れて、感触や匂い、味を感じる

口に入れても、直ぐに噛まずにしばらく口の中で転がして、硬さが変化するのを感じ、匂いや甘みを感じます。それからゆっくりと噛み、口の中に広がるレーズンの風味を味わいます。最後に飲み込む時の喉の感触と、口の中に残る余韻を楽しみましょう。

なぜレーズン・エクササイズを最初にやるのか、「マインドフルネスストレス低減法プログラム」の開発者ジョン・カバット・ジン博士はこう述べています。

ストレス・クリニックで行っているプログラムを開始すると、まず患者たちは驚きます。なぜなら、瞑想とは何か普通ではない、神秘的なことをすることに違いないと思っているからです。(略)こうした思いこみを直ちにとり除いてもらうために、私たちは全員に三粒のレーズンを配り、自分が実際にしていることに注意を集中し、瞬間瞬間を体験しながら、一粒ずつ食べてもらうということを行います。私たちはこれを“食べる瞑想”と呼んでいます。

引用 ジョン・カバット・ジン著『マインドフルネスストレス低減法』北大路書房 p.46

初めは、間食や軽い食事から始めてみてください。時間がないという方は、食品ごとに最初の一口を、マインドフルネスに食べてみることをお勧めします。

同じ注意深く食べても、普通に注意を払いながら食べるのと、マインドフルネスな状態で食べるのを比べると、マインドフルネスな状態で食べたほうが少ない量で満足を感じ、無理なくダイエットできるという面白い実験がNHKで放送されていました。こちらをご覧になってください。↓

美と若さの新常識 ~カラダのヒミツ~ 「ダイエットにも!マインドフルネスの力」

他にも腰痛や肩こり、睡眠などにもマインドフルネスが有効なことや、ストレスが無くなることにより肌が美しくなるなども、紹介されていました。

詳しくは番組全体の下の四角い部分クリックしてみてください。

番組全体のホームページはこちら。←クリックしてね。

 

食べる瞑想は食べる時だけではなく、仕事の合間にコーヒーやお茶を飲む時にも使えます。

飲む前によく見て、色や香りを楽しみます。このとき、飲んだ後の味や香りを思い起こしている、自分の気持ちに気づいてください。

口に入れても一気に飲まずに、甘みや渋み、苦みなどの味と香りを楽しんでから、飲み下します。そして、飲んだ後に口に残った味や香りにも、注意してみてください。

この様にして飲むと、仕事の合間の一服が、より充実したものになると思います。

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