マインドフルネスの活かし方

幸せになるには、お金よりも心を変えることが大事です

第4章 現代において、なぜ『マインドフルネス」が必要なのか

time 2019/06/02

第4章 現代において、なぜ『マインドフルネス」が必要なのか

現代人は疲れている

「ただ目の前のことに集中している状態」を「マインドフルネス」と言います。この時は雑念がなく、脳がスッキリします。

反対に、何かをしながら、他のことを考えている時の状態を「マインドワンダリング」と言います。

ハーバード大学のキリングスワース博士の研究によると、人は起きている時間の46.9%ははマインドワンダリングの状態であり、この時その人の幸福度が下がることが分かりました。

反対にマインドフルネスの時は、幸福度が上がることが分かりました。

参考(「ハーバード流幸せになる技術」悠木 そのま著 PHPビジネス新書」

及び、http://www.e-ainet.com

後、Matt Killingsworth,Does Mind-Wandering Make you Unhappy?,GGSCMagazine,2013)

 

 

その原因として、グローバル化による競争が激しくなり、ビジネスマンは一つの仕事に時間をかけてゆっくりと取り組むことが許されず、いくつかの案件を同時にこなすマルチタスク型の仕事をするようになります。

女の人たちは、会社の仕事の他、子供の世話や、家事などに気を取られてしまいます。

更にスマートフォンの普及により、何時でも、何処でもメールやLINEによって連絡が取れ、常にその対応を求められるようになりました。

そのため、脳は常に大量の情報を処理することに追われて、精神的に疲れてしまうのです。

これによってストレスをため込んだり、うつ病になったりします。

マインドフルネスはなぜ効果的なのか

NHKスペシャル『キラーストレス 第2回 ストレスから脳を守れ~最新科学で迫る対処法~』

によると、ハーバード大学のサラ・ラザー博士らの研究から、1日15分のマインドフルネスを8週間続けた人の海馬が、僅かながら大きくなっていることが証明されました。

関係する論文

(出典:Hölzel et al. “Mindfulness practice leads to increases in regional brain gray matter density” )

https://hbr.org/2015/01/mindfulness-can-literally-change-your-brain

海馬とは

大脳辺縁系の一部である、海馬体の一部。特徴的な層構造を持ち、脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官。虚血に対して非常に脆弱であることや、アルツハイマー病における最初の病変部位としても知られており、最も研究の進んだ脳部位である。心理的ストレスを長期間受け続けるとコルチゾールの分泌により、海馬の神経細胞が破壊され、海馬が萎縮する。心的外傷後ストレス障害(PTSD)・うつ病の患者にはその萎縮が確認される。

大脳の一部を切り取って内部の海馬(水色で表示)を露出させた図。図の左側が前頭葉、右側が後頭葉。側頭葉の大部分を切りとって、内部の海馬を表示している。

出典ウィキペディア

なぜ海馬という名前が付いたかと言えば、その形が海馬=タツノオトシゴに似ているからです。

脳の海馬(左)とタツノオトシゴ、別名 海馬(右)。

出典ウィキペディア

引用ウィキペディア

マインドフルネスによって海馬の容積が大きくなったということは、ストレスやうつ病にになると委縮する海馬に、抵抗力が付いたということになります。

これにより、マインドフルネスが、ストレスやうつ病に有効なことの証明の1つになりました。

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