2019/09/30
1.人の話を一生懸命に聞く
マインドフル・リスリングとは、人の話を一生懸命に聞くことです。
怒りっぽい人や愚痴っぽい人の話を聞くのは、辛いものがあります。
しかし、個人的な感情や先入観を持たずに、相手の話に集中してみましょう。
相手の言葉に批判したり、否定したりしないで、ただ聞くだけにして下さい。
話の途中で何かアドバイスをしたり、自分の考えを入れたくなりますが、それも我慢します。
ただ、話を聞いていることを示すため、頷いたり、相槌を打つのは構いません。
そして相手の言いたいことを要約できるように、話に集中することです。
2.話を要約して相手に返します。
相手が話し終えたら、話の内容を短く要約して伝えます。
これにより相手が、思っていことが正確に伝わったかどうかが分かります。あなたに対して
「話を聞いてくれた」「気持ちを理解してくれた」
と安心して、信頼感が湧いてきます。それにより相手は自分を第三者的に眺めることが出来、自ら解決の道を見いだせるようになります。
ここでのポイントは、相手の話に感情的をしっかり受け止めながら、それに流されず、良し悪しは判断しません。
感情的に同情して一緒に怒ったり悲しんだりしてしまうと、かえって相手のネガティブな感情を増幅して、逆効果になってしまいます。
ここまでは、米国の心理学者でカウンセリングの大家であるカール・ロジャーズ(Carl Rogers)によって提唱された、「積極的傾聴(Active Listening)」と言われているカウンセリングの方法です。
3.嫌な人にも共感できる
マインドフルネスの状態で、一生懸命に相手の話を聞いていると、相手の話の内容につれて、自分がどう思っているかにも気づくことになります。
そして、嫌な相手に対して持っていた自分の思いを、第三者の視点で眺めることが出来、お互いの考えの違いを認めることで、相手の考えにも共感できるようになります。
そうなれば、自然より嫌な人では無くなってくるはずです。
4.一人でやるマインドフル・リスリング
本当は嫌な人の話を十分に聞いた後で、今度はこちらからお願いして、日ごろ相手に対して思っていることを正直に話して、聞いてもらえれば一番良いのですが、どうしてもいやだという人は、一人でやる方法があります。
まず上の2つのどちらでもよいですから、瞑想状態に入ります。
次に
に出てくる開放的な瞑想に入り、嫌いな人を思い浮かべて、頭に浮かんだ事を
に従って、好き嫌い関係なく、すべて書き出してみます。
書き終わったところで
の最後の2つの文章を丁寧に行ってみてください。
自分の心にある相手の嫌いなところを書きだし、慈悲の瞑想をすることで、あの人もあの人なりに苦しんで、一生懸命生きているんだと思えるようになります。そうなれば、嫌いな人も前よりはいくらか嫌いでなくなってきます。