マインドフルネスの活かし方

幸せになるには、お金よりも心を変えることが大事です

第18章 対人関係を改善する、マインドフル・リスリング

time 2019/07/17

第18章 対人関係を改善する、マインドフル・リスリング

1.人の話を一生懸命に聞く

マインドフル・リスリングとは、人の話を一生懸命に聞くことです。

怒りっぽい人や愚痴っぽい人の話を聞くのは、辛いものがあります。

しかし、個人的な感情や先入観を持たずに、相手の話に集中してみましょう。

相手の言葉に批判したり、否定したりしないで、ただ聞くだけにして下さい。

話の途中で何かアドバイスをしたり、自分の考えを入れたくなりますが、それも我慢します。

ただ、話を聞いていることを示すため、頷いたり、相槌を打つのは構いません。

そして相手の言いたいことを要約できるように、話に集中することです。

 

2.話を要約して相手に返します。

相手が話し終えたら、話の内容を短く要約して伝えます。

これにより相手が、思っていことが正確に伝わったかどうかが分かります。あなたに対して

「話を聞いてくれた」「気持ちを理解してくれた」

と安心して、信頼感が湧いてきます。それにより相手は自分を第三者的に眺めることが出来、自ら解決の道を見いだせるようになります。

ここでのポイントは、相手の話に感情的をしっかり受け止めながら、それに流されず、良し悪しは判断しません。

感情的に同情して一緒に怒ったり悲しんだりしてしまうと、かえって相手のネガティブな感情を増幅して、逆効果になってしまいます。

ここまでは、米国の心理学者でカウンセリングの大家であるカール・ロジャーズ(Carl Rogers)によって提唱された、「積極的傾聴(Active Listening)」と言われているカウンセリングの方法です。

 

3.嫌な人にも共感できる

マインドフルネスの状態で、一生懸命に相手の話を聞いていると、相手の話の内容につれて、自分がどう思っているかにも気づくことになります。

そして、嫌な相手に対して持っていた自分の思いを、第三者の視点で眺めることが出来、お互いの考えの違いを認めることで、相手の考えにも共感できるようになります。

そうなれば、自然より嫌な人では無くなってくるはずです。

 

4.一人でやるマインドフル・リスリング

本当は嫌な人の話を十分に聞いた後で、今度はこちらからお願いして、日ごろ相手に対して思っていることを正直に話して、聞いてもらえれば一番良いのですが、どうしてもいやだという人は、一人でやる方法があります。

 

第6章 実践編 呼吸瞑想 その1

第10章 実戦編 ボディー・スキャン瞑想

まず上の2つのどちらでもよいですから、瞑想状態に入ります。

次に

第15章 集中した瞑想と解放的な瞑想

に出てくる開放的な瞑想に入り、嫌いな人を思い浮かべて、頭に浮かんだ事を

第16章 ポジティブな自分に変えるには? ジャーナリング

に従って、好き嫌い関係なく、すべて書き出してみます。

書き終わったところで

第9章 実践編 慈悲の瞑想

第17章 対人ストレス対処法

の最後の2つの文章を丁寧に行ってみてください。

自分の心にある相手の嫌いなところを書きだし、慈悲の瞑想をすることで、あの人もあの人なりに苦しんで、一生懸命生きているんだと思えるようになります。そうなれば、嫌いな人も前よりはいくらか嫌いでなくなってきます。

 

 

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