2019/09/30
なぜ「嫉妬」してしまうのか?
「嫉妬」は自分を不幸にする。
「嫉妬」も「怒り」の仲間です。同期の人が自分より先に昇進したり、パーティーなどで友達が自分より良い服や、時計などをしているのを見てショックを受け、自分がみじめと感じてしまったり、不幸と感じることから「嫉妬」が生まれます。
他の人が幸福になると、自分がみじめに感じ、不幸だと思うのは嫌ですから、相手に対して「怒り」や「恨み」を持ったり、相手の悪い所を探して「軽視」しようとします。
そうすると自分で意識しなくても、行動に現れてしまいます。他の人がそれを見ると、あの人は「嫉妬」していると分かり、遠ざかっていきます。
すると自分が不幸になったのは相手のせいと思い、今度は相手の人をけなしたり、悪口を言うようになり、ますます人から嫌われ、不幸になってしまいまする
このように「嫉妬」はどんどん増幅を繰り返し、ますます不幸に突き進んでいくようになります。
なぜ「嫉妬」は起こるのか?
「嫉妬」の反対は何だと思います。それは「喜び」です。オリンピックで日本が金メダルを取ると、喜びますよね。それと同じように身近な人が昇進したり、結婚したりしたら、「おめでとう」と言って一緒に喜び、お祝いしてあげると「嫉妬」は生まれません。
人の心はもともと大変な怠け者です。怠け者ですから、出来るだけ楽をしたい、面倒くさいことをして苦しみたくない、と常に思っています。
それと同時に、自分が幸せになりたいと、思っています。そして自分が何よりも大事とも思っています。
ですから自分より先に、人が幸せをつかんでしまうと、うらやましく思い、自分が幸せになれなかったことに不満が生じ、苦しみが生まれます。苦しみが生じると怒りが生まれ、それが相手に向かうと喧嘩となり、お互い不幸になってしまいます。
相手と喧嘩が出来なければ、怒りは自分に向かい、妬みが生じ嫉妬となり、心が暗くなりこれまた不幸になってしまいます。
「嫉妬」を防ぐ方法
「嫉妬」を防ぐには、瞑想を通じて、普段の時の心の状態を把握しておく必要があります。そして心の中に「嫉妬」になりそうな気配に気づいたら
の方法を試してください。
感情の動きを一時停止させます。
S ストップ stop いったんすべての行動・思考を停止します
Bブレス breath ゆっくり深呼吸して心を落ち着かせます。
N ノーティス notice 自分の心に注意を向け、「嫉妬」が起こりそうなことを確認します。
R リフレクト reflect それからこう考えます。
他人の幸せに嫉妬するのは、良いことですか、それとも悪いことですか。
他人の幸せに嫉妬する人は、幸せになれますか、それとも不幸になりますか。
他人の幸せを喜ぶことは、良いことですか、それとも悪いことですか。
他人の幸せを喜ぶ人は、幸せになりますか、それとも不幸になりますか。
ちょっと考えれば、誰でも分かると思います。でも感情に負けてしまうと、それが出来なくなるのです。
R respond どうすれば良いか分かれば、後は行動するだけです。一緒に喜んであげましょう。
他人の幸せを素直に喜ぶことのできる心を作るには、
が有効です。とくに後半の
私の嫌いな生命が幸せでありますように
私の嫌いな生命の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな生命の願いごとが叶えられますように
私の嫌いな生命に悟りの光が現れますように私を嫌っている生命が幸せでありますように
私を嫌っている生命の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている生命の願いごとが叶えられますように
私を嫌っている生命に悟りの光が現れますように
の部分が自然に言えるようになれば、最高です。
生きとし生きるものが、皆幸せでありますように